教育改革が叫ばれ、国は高大接続改革を進めようとしている。その中心にあるものは、「主体的・対話的で、深い学び」だ。だが、私は今こそもっと足元にある学びという営みそのものの本質に着目するべきだと考えている。
主体的や対話的である以前に、正しく正確な学びが成立する前提条件こそ、教育の質の向上に欠かせない。それは、日本語の『読解力』である。
国立情報学研究所の新井紀子氏は、日本の子どもたちの『読解力』に着目し、リーディングスキルテスト(RST)を使って調査研究を行っている。